自分が鬱であるかどうかは,病院などに行って「鬱の診断」を行ってもらうことにより,わかります。
しかし,病院に行くまでに「わたしは鬱なのだろうか」と疑問を抱いた時などに,軽く鬱のチェックができるととても便利です。
そのような鬱のチェックの方法はあるのでしょうか。
自分が鬱かどうかわからない場合に,早めに鬱のチェックを自分で行うことで,「自分は鬱である」ということを早期発見できるので,そのぶん治療も早く受けることができます。
鬱のチェックのポイントとしては,「とても憂鬱な気分になってしまって,何に対しても興味が湧かず,やる気が起きてこない」というものがあります。
これは,鬱の症状の中でも比較的多くみられるものです。
また,「最近,なかなか眠ることができないのに朝早く目覚めてしまう」ことや,「この頃,食欲が湧かない」などの鬱のチェックのポイントもあります。
これらの鬱のチェックのポイントは,一見少し体調が良くないだけですぐ治ってしまいそうなものだと見過ごしてしまいがちです。
しかしこれらの鬱のチェックの項目は鬱という症状の初期症状によく見られるものです。
もし,上記のような鬱のチェックの項目に当てはまるものが2,3ケ月ほど経ってもまだ症状が続いているようであれば,鬱という病気である可能性が高いと思ってよいでしょう。
さらに,その他の鬱のチェックの項目もあります。
「朝,目覚めた時の気分が非常に落ち込んでいる」という鬱のチェックのポイントや,「人と話しをする気が起きないし,新聞などを見る気もしない」という鬱のチェックもあります。
これらの鬱のチェックの項目も,鬱の人の症状によく見られるものとして知られています。
上記の鬱のチェックの項目に加えて,頭痛がしたり耳鳴りがするなどの身体的な症状も,鬱の症状によく見られるものです。
その他にも,鬱のチェックの項目はいろいろとあります。
このような,鬱のチェックの項目のことを,「ツング変法」といいます。
この鬱のチェックの項目「ツング変法」で,鬱のチェックをすることにより,重度の鬱になる前に気付くことができ,病院へいくなどの処置を取ることができます。
この鬱のチェックの「ツング変法」では,20項目の鬱のチェックのリストがあり,それに「いつもそうである」「時々そうである」「たまにそうである」「滅多にそうではない」などで答えていくものです。
そして,「いつもそうである」を4点として,それぞれ3点,2点,1点と点数をつけていき,最後に40点以下であれば欝の心配はなし,60点以上であれば重度の鬱である,などで鬱のチェックをすることができます。
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