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【健康保険】 記事一覧


  • 健康保険の目的と「被保険者」について
    「健康保険」とは、会社などで働く人やその家族が病気や怪我をしたり、亡くなったり、出産したりした場合に給付金や手当を支給して加入者の生活を安定させることを目的とするものです。日本における医療保険は、企業などで働く人が加入する「健康保険」と、農業や自営業などを営む人たちが加入する「国民健康保険」の二つに分けることができます。健康保険事業では、保険料を徴収したり保険給付を行ったりする事務作業を行う運営主体のことを「保険者」と呼びます。健康保険の保険者には、「政府」と「健康保険組合」の二つがあります。 健康保険の被保険者とは、健康保険に加入し、病気や怪我をしたときなどに必要な給付を受けることができる人のことをいいます。健康保険の適用事業所で働いている人は、適用除外に該当する場合を除き、すべて被保険者となります。健康保険の被保険者になった時や、退職などの理由により被保険者でなくなった時には、事業主を通して届け出をしなければなりません。会社などを退職して被保険者でなくなった場合には、希望により継続することも可能です。このような被保険者を任意継続被保険者と呼びますが、任意継続被保険者となれる期間は2年間と定められています。...
  • 健康保険の給付
    健康保険が適用となる「適用事業所」に勤めている人や、その家族などが病気や怪我をした場合には、健康保険制度から、必要に応じた給付が行われることになります。業務上の怪我や通勤途中での災害は対象外となり、そのような場合は、労災保険からの保険給付の適用を受けるということになります。健康保険の給付を受けるためには、まず、健康保険を扱っている病院などに健康保険被保険者証を出して、必要な治療を受けることになります。実際にかかった医療費のうち、一定の割合で支給額が決定され、残りは自己負担となります。1か所の病院に対する1か月あたりの自己負担額がとても高額になる場合には、ある一定の額を超過した分については、申請すれば「高額療養費」として払い戻しが行われることになっています。そのほかにも、健康保険からの給付が行われるケースには、いろいろなものがあります。健康保険被保険者が病気や怪我などの理由で長期間仕事ができず給料の支払いがないような場合には、所定の手続きをすれば、「傷病手当金」を受けられる場合があります。また、出産のために仕事を休んで給料の支払いがないという場合のためには、「出産手当金」が用意されています。...