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【保険についての知識】 記事一覧


  • 相互会社の歩み
    日本では、歴史ある大手の生命保険会社の多くが「相互会社」という会社形態をとっています。相互会社は、社員が相互に保険を行うという法人です。日本で初めて設立された相互会社をご存知でしょうか?第一生命は、1902年に設立された日本初の相互会社です。その後、1904年には千代田生命が、また1923年には富国生命が、相互会社として設立されています。戦後、1946年に制定された金融機関再建整備法をうけて、多くの生命保険会社は相互会社という形で第二会社を設立し、新しい勘定で再建を図ることになりました。これが、現存する多くの相互会社の基となっているものなのです。生命保険業界ではその後しばらく、相互会社が圧倒的なシェアを握って業界を先導する状態が続いていましたが、外資系の生命保険会社が株式会社形式で参入してきたり、損害保険会社の生命保険子会社が新規参入を果たしたりした結果、株式会社の比率が上がりつつあるのが現状です。また、相互会社の株式会社化という動きも出始めています。2002年4月1日には、大同生命が株式会社化を完了させ、上場しました。大和生命は、株式会社であるあざみ生命と合併するという変則的な形で、株式会社化を完了させています。...
  • 相互会社の仕組み
    「相互会社」という会社の形態は、保険業法によって、生命保険会社と損害保険会社にだけ認められているものです。この相互会社とは、どのようなものなのでしょうか?相互会社は、株式会社と違って株主というものを持ちません。株式会社というのは、利益を追求する営利法人ですが、相互会社は「中間法人」という性格を持つものです。中間法人というのは、営利も公益も目的としない法人のことを言います。株式会社における資本金に相当するものは「基金」と呼ばれており、利益が出た時には内部保留はしないという姿勢が基本です。また相互会社の社員とは、その会社の保険に入っている契約者ということになります。相互会社の意思決定機関は、社員総代会という契約者の代表会議です。実際の会社の運営は、委託を受けた役員が一般の会社と同様に行うことになります。現在は、相互会社という会社形態をとっている生命保険会社と、株式会社という会社形態をとっている生命保険会社が混在している状態にありますが、株式会社化する相互会社も出てくるようになりました。相互会社の株式会社化にはいろいろな利点が考えられますが、基金不足を解消するという目的もあると考えられています。...
  • 保険の仕組み
    「保険」とは、「保険者」と「保険契約者(被保険者)」、「保険契約」という3つの要素から成り立っている仕組みです。「保険者」というのは、保険事業を行う主体のことを言います。「保険契約者」とは、保険に加入する人のことを言うもので、公的保険の場合には「被保険者」と呼ばれます。民間の保険会社による保険を例にとれば、損害保険会社や生命保険会社などが「保険者」となって、保険契約社が火災保険や自動車保険、生命保険などの保険契約を結び、保険料の支払いをすれば、保険契約が成立したということになります。民間の保険会社に夜保険では、保険料の支払いは全て保険契約者がすることになりますが、社会保険や労働保険などの保険料については、従業員と会社側がそれぞれ負担するという形になります。その場合、実際に給付を受けるのは従業員です。社会保険や労働保険の申請をしたり給付の手続きをしたりするためには、社会保険事務所や労働基準監督署、各市区町村役場など、それぞれの保険の事務担当窓口を訪れる必要があります。一般のサラリーマンの場合と、自由業や自営業の場合、公務員の場合は、保険の種類や手続きなどの方法が異なることになりますので注意しましょう。...
  • 公的保険とは
    病気や怪我などをせず、元気に過ごすことは全ての人の願いといえますが、人生の中ではいろいろな出来事が起るものです。不慮の事故にあったり、家族が突然入院したりするような事態に陥ってしまうかもしれません。健康で働いていられるうちは問題がなくても、災難に見舞われた時に急に生活の心配をしなければならなくなるというのは、とても不安なことでしょう。「保険」とは、そのような万が一の時に備えて、みんなでお金を出し合って助け合っていこうというシステムのことを言います。保険には、「公的保険」のほか、民間の保険会社などが行っている生命保険や損害保険などの種類があります。国が行っている公的保険は、義務として全ての人が加入しなければいけないことになっています。民間の保険会社の保険は、加入するかどうかは個人の自由ですが、生命保険や自動車保険など、何らかの保険に入っている人が多いのではないでしょうか?公的保険は、さらに労働者保険と一般国民保険の二つに分けられます。労働者保険には、厚生年金保険や健康保険、雇用保険、労災保険などがあり、一般国民保険には、国民健康保険や国民年金などがあります。介護保険も、公的保険の中に含まれるものです。...