イヴサンローランはアルジェリアで生まれ、17歳でデザインしたカクテルドレスで最優秀賞に選ばれたのがきっかけで、デザイナーとしての才能を認められ、1962年に「イヴサンローラン」ブランドを立ち上げました。
イヴサンローランは、色の魔術師とも呼ばれ、デビュー当時からアート性が強く、カラフルな色の組み合わせが特徴的なデザインが得意で、その卓越した技術と多大なる存在感で多くのデザイナーに影響を与えました。
そんなイヴサンローランは敬意を込めて「モードの帝王」と呼ばれました。
オートクチュール優先だった時代にイヴサンローランは、プレタポルテの時代到来の予感を一早くつかみ、1966年に、プレタポルテのブティック「サンローラン・リヴ・ゴーシュ」を開いたのを皮切りに、海外に進出し、60年代後半には斬新的な作品を次々に紡ぎ出し、他のデザイナーの追従を許さない不動の地位を築きました。
70年代に入り、贅沢でファンタジックで斬新なテーマのコレクションを次々に発表し、世界中の女性を魅了しました。
「私はいつも、ドヌーヴをイメージしてデザインしている」と言わしめるほど、ドヌーヴをイヴサンローランブランドのマスコット的存在として起用し、舞台衣装やプライベートなファッションのデザインを手がけたことで知られています。
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