映画「麗しのサブリナ」や「ローマの休日」でオードリー・ヘップバーンが着ていたのはジバンシーの衣装。
40年来、助言をしてきたオードリーはジバンシーのイメージキャラクターでした。
ジバンシーのクラシックとファンタジーを程良く混ぜた、洗練されたスタイルは世界中の女性から愛されています。
1951年、24歳でジバンシーが発表した初コレクションは資金面の問題もあり、コットン素材のシンプルなデザインでしたが、シャツ地で作った開襟、ラッフル袖の「ベッティーナ・ブラウス」が斬新で話題を呼びました。
その後、シャープな感性が絶賛され、「モードの神童」と呼ばれるようになりました。
ジバンシーのレディースウェア・メンズウェアともに既製品は上品なラインを展開しています。
特にメンズウェアはオズワルド・ボーテングのひねりのあるユーモアが魅力的です。
コスメや香水も人気があり、日本では香水で300万本を売り上げた「ウルトラマリン」が有名です。
珍しいところではジバンシーは、タイアップでアメリカの高級車リンカーンや日産自動車の車の内外装をデザインしたこともあります。
最高級のオートクチュールブランドとして不動の地位を築き上げたジバンシーのデザインはクラシカルでありながら、普遍のコンセプトである「エレガンス」にあふれ、時流を超越した美しさを誇っています。
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