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就職・転職コラム−大学卒業と就職


一般に大学卒業後の就職先探しは、大学3年の夏ごろから始まります。
大学生の就職事情の現状はどんなものなのか、調べてみました。
学生にとって、本来の目的は「就職すること」「内定をもらうこと」「入りたい会社に出会うこと」なのですが、見方を変えてみると就職活動そのものが大学生自身を成長させる過程だと思います。
1社受けて内定すればそれに越したことはありませんが、そうではなくいくつもの会社の説明会や採用試験をくぐり抜けていくなかで、経験した者にしか身につかない精神力や、考え方というのが備わってくるのです。
途中で「こんなこと何の意味があるのだろう」と悩む時間もあるかもしれません。
でもその経験自体が、その時にしかできない貴重なものだと私は考えます。
マスコミでは、学生起業家などが目立って取り上げられていますが、彼らのような大学生にして経営者、という人にはそれが適職であってもそうでないと気づいたとしても、その後には「学生生活のなかでの就職活動」はまず経験できませんし、むしろ経営者としての資質を磨いていくことが求められていくのです。
こういった起業大学生と、いろいろな会社説明会に通うなどしている就職活動中の大学生を並べて見てはいけないのです。
そもそも社会人として備わっている、資質が違うと考えるのが自然でしょう。
いかに成功するか、や、いかにお金を得るかというのは結果論です。
まず社会人としての自分の資質を省みて、本当にしたい事が何なのか、また、何に適正があるのかを考えた上で就職活動をしなければなりません。
と、ここまでは現役または短い浪人アリの大学生の新卒採用について書きましたが、「大学生」は彼らだけではありません。
一度会社に就職した後で、学歴の必要性を感じたり、ある程度経済的余裕が出て、現役時代は無理だった大学や大学院に、社会人になってから通う人も増えています。
社会人向けのカリキュラムを用意している大学、大学院も増えてきています。
たとえ就職後でも、大学卒業や大学院修了は履歴書に書ける立派な経歴であると同時にスキルにもなりますし、年齢上なかなか集中力が続かないところを、やり遂げたという性格も評価されます。
また、これは現役世代に比べて、困難な状況で、しかも自分で稼いだお金で通学するためか、社会人で大学生になる人のほうがものすごく勉強熱心、とも言われています。
こうした学歴アップにより、転職のチャンスが舞い込んでくることもあります。
純粋に勉強したいことを厳選し学ぶため、直接的にそれを職業として生かす流れが自然で、かつ、その分野であれば苦にならないということも意味しているので、転職後またすぐに際転職、というような転職スパイラルを助長するリスクが少なく、また、しっかりとした知識を備えた人材、しかも時間的にも近い過去に身につけた知識ですから、「生きた」知識としてそのまま職業に持ち込むことができるという強みがあるのです。
こうして考えていくと、単に学歴・スキルのための大学入学という側面はむしろ少なく、「職業上どうしても必要で」や、「本気でその分野に進みたい」という意欲、アピールとして機能する要素もかなり含んでいるのです。
転職を考えているなら、会社で経験したことの積み重ねだけでなく、教育機関で知識を身につける、という具体的で客観的経歴があると、即戦力としても転職に強くなる、という事です。


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