TOP転職・就職|豆知識 > 就職市場と転職ブームの波に乗る学生たち


就職市場と転職ブームの波に乗る学生たち


2007年にストレートで大学卒業し新卒で就職するのは、1985年生まれの学生です。
彼らは「ゆとり教育」を受けた最初の世代と言われています。
2007年、新卒採用の就職市場は「超売り手」。
そして近年の転職ブームもあり、入社3年に満たない社員のいわゆるリセット転職(退職)もひじょうに多くなっています。
そんな中で就職活動を行うという事について、困惑しているのは就職活動をしている学生以上に採用担当者だったりもします。
たとえば面接の席で、ちょっとした圧迫寄りの言葉をかけてみるとそれだけで萎縮してしまったり、グループ面接のディスカッションで学生が黙り込んでしまったり。
貪欲だったり、むきになったりするような、若い学生ならではの対応がなくなってしまうのがゆとり教育世代の弊害ではないかと考えられています。
しかし、いくら就職が超売り手市場と言われても、無個性で、人材として不安のある人が採用担当から「働いてほしい」と思われるのかと言えば答えはノー、であることは事実です。
ゆとり教育世代にあたる学生さんには、特にそれを自覚し、無理するぐらいに自己アピールしたり、目立つことに慣れておく必要があります。
学生時代は、同じ学年の人とばかり接していて、学年の違う人との関わりが少ないですから、特に存在感をアピールしなくてもなにも感じないかもしれませんが、会社には同じ学年の人のほうが少ないぐらいです。
ほとんどは年上、立場も上の相手で、逆に静かすぎるようでは浮いてしまうぐらいなのです。
学生生活のすべてがまったりしている、とは言えませんが、就職した後、職場で、「仕事」という獲物と格闘するのはそうそう静かにできるものでもありませんし、意見がなければ無視されてしまうのが普通です。
そういった雰囲気が肌に合わないから転職しよう…と考えても、なかなかどうして、オフィスに人がいて、彼らとコミュニケーションしなければいけない以上、また同じように感じてしまうのでは?
そんな疑問も出てくるものです。
そうなるといくら転職しようとも、同じ理由でまた辞めたくなってしまう…。
だから転職ブームだからとたかをくくらず、どうしたらこの状況を打開できるのか、自分をどう変えていけばいい?
何かすべきことを忘れてはいないか?
を、コンサルタントへ相談する前に、考え直してみてください。
すぐさま転職という決断をしてしまうのはあまりにリスクが高く、道は険しいのです。


[前の記事]・就職・転職への近道・専門学校で生きた知識を学ぶ
[この記事]・就職市場と転職ブームの波に乗る学生たち
[次の記事]・就職・転職コラム−大学卒業と就職
【転職・就職|豆知識】記事一覧