育毛、薄毛に悩む人の増加に伴い、毛髪関連事業の市場も拡大傾向にあります。
これに伴い、消費者センターや国民生活センター等へ寄せられるセールスやサービスに対する相談や苦情の件数も増加しています。
行政機関もこの状況に対応し、2003年には東京都が主要8社に対して調査と指導を行いました。
それを受けて、日本発毛促進協会が設立されました。
業界自らが自主的に育毛、薄毛対策に関する不適正な部分を正すために設立された任意団体で、非営利法人である有限責任中間法人の形をとっています。
主な業務として、行政に対しては、情報交換・意見交換を密接に行い、特定商取引法や消費者契約法など各種法令の遵守の推進。
消費者に対しては、積極的な情報提供や相談窓口の開設で、育毛、薄毛に関する関連サービスを安心して受けられるよう支援。
業者に対しては、法令遵守を指導するとともに独自のサービスガイドラインを提供し、育毛、薄毛に関するサービスレベル向上を支援、などの業務を行っています。
育毛、薄毛で悩んでいる人に発毛というサービスの実体を正しく伝え、消費者が安心して利用できるようにサポートすることを主とした役割にしています。
各種苦情に対しても、消費者の声を企業に伝えるとともに、問題解決の提案などを行います。
育毛、薄毛の悩みに関しては、こうしたところにも相談してみるとよいでしょう。
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