ブラックマンデーというのは、1987年10月に起こった史上最大規模の世界的株価の暴落のことです。
1987年10月19日の月曜日に、ニューヨーク株式市場が、過去最大規模の株価の大暴落を起こしました。
ダウ平均株価の終値が前週末より508ドルも下がり、この時の下落率22.6%は、世界恐慌の引き金となった1929年のブラックサーズデーの12.8%を上回りました。
翌日にアジア市場に広がり、日経平均株価は14.90%の、過去最大の暴落を引き起こし、ヨーロッパの市場へも広がっていきました。
アメリカの財政赤字や貿易赤字が拡大傾向にあったことと、ドル安に伴うインフレ懸念が浮上したことが原因であるとされています。
また当時普及し始めていたコンピューターによるプログラム取引が、株価が下落することによる損失を最小限にしようと、自動的に売り注文を出すために、売りが売りを呼ぶ負の連鎖が起きたためとも言われています。
日本市場は、この世界同時株安の影響をいち早く脱することができ、1986年に始まっていたバブル経済は、さらに発展していきました。
1989年12月29日には、日経平均株価は史上最高値の38,915.89円となりました。
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