猫は学習能力がないとか、ペットと言っても人間の言うことをあまり聞かないので、サーカスには向かないという説もありますが、決してそういうことはありません。
実際猫のサーカスもありますし、学習能力だって備わっています。
では何故同じペットでありながら、犬とは異なる評価をされているのか、それは猫の資質から来ているといえるでしょう。
猫は元々単独で活動していた狩猟動物が時間をかけてペットへと進化したものです。
元来リーダーを必要とせず自分で考えて判断をして生活をしていたため、犬のように誰かの命令に従う、ということが本能的に苦手なのです。
ペットとして飼っている猫に物事を学習させたいのなら上からの頭ごなしの命令や、犬のように体罰を与えることは避けましょう。
いけないことをしているといってもそれは人間サイドの問題で、猫にはルール違反ではないのです。
ですから体罰を与えたり怒鳴ったりしても、相手に対して恐怖感を覚えるだけで、行動の抑制にはなりません。
多種多様のペットがいれば、そのペットの数だけ接し方があるのです。
猫ならばルール違反に対して現行犯で罰を与えますが、この時に注意しなければならないことは誰がやっているのか絶対に感づかれないことです。
大きな音を出す、ビー玉やペットボトルをすぐ近くに投げる、水をかけるなどの方法で脅かします。
これを繰り返すうちに猫は、この動作をすれば怖い目にあうということを自然に覚えていくのです。
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