猫は時代を越えて、人間のペットとしての歴史を歩んできました。
それと同時に野良猫の歴史も存在します。
猫が可愛いと思ったら、自分でペットとして飼うべきであって、野良猫に簡単に餌を与えてはいけません。
かわいそうだから1回だけ、という軽率な気持ちで野良猫に餌を与えると、その瞬間からその猫に対しての責任が発生するのです。
また転居先の住宅がペット禁止だとか、子猫の時は可愛がっていたけど、大人になったら愛情がなくなっただとか、年老いた猫の世話をしたくないなどの人間の都合で、簡単にペットとして一緒に暮らしていた猫を捨てる方もいますが、それによって猫は繁殖を繰り返し、さらに野良猫が増えていくのです。
この野良猫増殖の解決策として考え出されたのが地域猫という存在です。
地域猫はペットでも野良猫でもありません。
地域中の有志の人々が野良猫に餌を与えて生活させ、自分達でカンパをして責任を持って去勢・避妊手術を受けさせ、時間をかけてその地域の野良猫を減らそうという作戦です。
つまり、その地域で猫を飼うのです。
いって見ればその地域のペットということになるでしょう。
そして今この地域猫が、ボランティアの人々に支えられて徐々にではありますが効果を上げてきつつあるのです。
[前の記事]・猫は炬燵で丸くなる?
[この記事]・地域猫という選択
[次の記事]・猫のグルーミング