世界で初めてのクレジットカードとは、どのようなものだったのでしょうか?
クレジットカードの歴史をひもといてみましょう。
クレジットカードは、アメリカで1920年代に始められたものと考えられています。
ただし、このクレジットカードはそれぞれの百貨店などが自分の店で使用することに機能を限定したものであって、今のような便利なものではなかったようです。
現在のような形のクレジットカードを初めて発行したのはダイナースです。
ダイナースクラブ誕生の裏話として、マクナマラ氏がレストランで食事をした際に財布を忘れて支払いに困った経験から、代金後払いで利用できるクラブを発足させたという話がよく知られています。
ダイナースクラブの会員証は、はじめは紙製のカードで、これがクレジットカードのはしりであると伝えられています。
アメリカにおいて、プラスティック製のクレジットカードが始めて採用された時期は、1958年から1959年頃という説が有力です。
では、日本におけるクレジットカードの歴史はどうでしょうか?
日本で初めての国産のクレジットカードは、1961年のJCB(日本クレジットビューロー)、および丸井のカードであると言われています。
ただし、「初めてのクレジットカード」という言葉が、海外で発行されたものも含むのか、また「初めて利用された」ものであるのか、「初めて発行された」ものであるのか・・というようにさまざまに解釈することができるため、「日本初のクレジットカード」にはいろいろな説が存在しているようです。
国内で初めて今のようなプラスティック製のカードを発行したのは、1961年の日本ダイナースクラブと考えられています。
クレジットカード産業は、短い期間で大きな進歩を見せることになります。
1961年の1月には、ダイナースが国内会員の募集をスタート、また1967年8月には、JCBがアメックスグリーンカードの取り次ぎ発行をスタートするなど、その後日本のクレジットカードは海外との提携が進み、徐々に浸透しはじめます。
1968年には住友クレジットサービスが国内専用カードと国際カードを発行、1969年には日本信販がMaster Chargeと提携、1982年にはJCBがJCBインターナショナルカードを発行するなど、国内のクレジットカード会社の海外進出も進められ、クレジットカードは国内・国外を問わず広く利用できるツールとして整備されることとなりました。
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