クレジットカードを分析、整理する手法として、系列別にクレジットカードを分類するというやり方があります。
そのカードの発行元である企業に注目すると、国内のクレジットカードはおおまかに5つに分けることができます。
イオンカードやセゾンカード、タカシマヤカードなどに代表される流通系クレジットカードは、主に大手スーパーや百貨店などが発行するものです。
主婦層などをメインのターゲットとしているため、カードの入会審査は比較的甘く、年会費は無料か、有料であっても安く抑えられています。
流通系クレジットカードは、日々の食料品の買い出しなどに利用されるため、カード稼働率が高いという特徴があります。
流通系クレジットカードにおいては、あらかじめ設定されたサービスデーなどにカード利用のポイントを増やすというようなサービスがよく行なわれています。
大手銀行もしくは銀行系列のカード会社が発行する銀行系クレジットカードは、クレジットカード発行枚数のおよそ40パーセントを占めるといわれており、国内のクレジットカードの代表と言えるものです。
銀行系のクレジットカードは、入会審査が一番厳しいクレジットカードであるといわれていますが、利用できるカード加盟店を数多く抱えるなど利便性も高いものです。
信販会社が発行する信販系クレジットカードは、クレジットカード業界の中でも最も長い歴史を持つカードです。
信販系クレジットカードには、大手の家電量販店などとの提携による提携カードが多く見られ、支払い方法では分割払いの回数が多いという特徴があります。
銀行系クレジットカードの次に審査が厳しいのは、この信販系クレジットカードであるといわれています。
クレジットカード業界に新規参入する一般企業が増え、一般企業系クレジットカードと呼ばれるカードも増加傾向にあります。
一般企業系クレジットカードは、元になる企業の業種などによってメーカー系や石油系、通信系などにさらに細かく分類されます。
このようなカードでは、カードを利用して特定の商品を購入した場合の還元率が高く設定されているというのが特徴的です。
消費者金融も、近頃ではクレジットカードを発行しています。
カードの入会審査はかなり甘くたいていの人はカードを手にすることができるとされていますが、付帯サービスなどの面では、ほかのクレジットカードには及ばないことも多いようです。
主にキャッシング利用を考えて作られているため、ショッピング枠は比較的低めに抑えられています。
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