クレジットカード創成期には、クレジットカードは一握りの選ばれた階級の人たちのためのものと考えられていたようですが、そのような時代とは違い、今では学生や主婦なども含むほとんどの人が複数枚のクレジットカードを所持するようになっています。
日本国内におけるクレジットカードの発行枚数はおよそ3億枚に達するとも言われています。
全国民で平均すると、一人あたり数枚のクレジットカードを所持していることになります。
設立母体もしくは業種になどよって、クレジットカードを発行する企業は、さまざまに分類されることになります。
少し前までは、銀行を母体とする銀行系クレジットカードと、信販会社による信販系クレジットカード、また流通会社を母体とする流通系クレジットカードの3種類がクレジットカードの発行枚数の多くを占めていたものです。
銀行系のクレジットカードは今でも一番発行枚数が多く、既に1億枚以上発行され、全体の40パーセントを占めると言われています。
銀行系の中でも特に、メガバンク・グループ系のクレジットカード会社が上位を占めているようです。
信販系クレジットカードは融資限度額の大きさや低めの金利などで支持を集め、銀行系クレジットカードの次ぐ発行枚数を誇っていましたが、ポイントプログラムや割引サービスなどの特典が人気の流通系クレジットカードに近年では発行枚数の点で押されています。
また、異業種からの参入組も健闘し、1980年代からの石油系・交通系クレジットカード、1999年からの消費者金融系クレジットカード、また2000年代からのそのほかの一般企業系クレジットカードも発行枚数を伸ばし、業界の勢力図は次第に塗り変わろうとしています。
クレジットカードは、今では高速道路料金や宅配便の受け取りなど、実にさまざまなシーンで利用できるようになりました。
街を歩いていても、クレジットカードで利用代金を支払うことができる店がほとんどです。
お金に関するカードの類としては、クレジットカードのほかにもプリペイドカードやキャッシュカード、ICカード、電子マネーなど多種多様なものが登場するようになり、利用者にはそれらを賢く使い分けることが要求されるようになっています。
安全を心がけ、正しく利用すれば、クレジットカードは消費生活を豊かにしてくれるものとなります。
ライフスタイルに合わせた無理なく自分らしいカードライフを楽しんでいきたいものです。
[前の記事]・クレジットカードと規制緩和
[この記事]・クレジットカードの発行枚数
[次の記事]・クレジットカードの世界シェア